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通信制高校のしくみと選び方TSUSHIN — 制度から調べる進路メモ

進路の選択肢

中学で学校に行けなかったとき、高校進学にどんな選択肢があるか

中学で欠席が続いた場合、「高校に行けるのか」という不安が先に立ちます。 結論からいうと、進学の道は複数あり、欠席日数がそのまま進学の可否を決めるわけではありません。ただし、道によって求められるものが違います。何がどう違うのかを整理します。

この記事は制度の説明です。いま体調や気持ちがつらい状態にある場合は、進路の判断を急がないでください。 中学校の担任・スクールカウンセラー、お住まいの自治体の教育相談窓口など、状況を知っている人に相談したうえで進めるほうが、結果的に選択肢が広がります。

選択肢は大きく4つ

選択肢どんな道か得られるもの
通信制高校単位制。登校はスクーリングの日を中心に、頻度を選べる学校が多い高校卒業資格
定時制高校夜間や特定の時間帯に通う。少人数のことが多い高校卒業資格
チャレンジスクール等不登校経験のある生徒を主な対象とした公立高校。自治体により名称が異なる高校卒業資格
高卒認定試験試験に合格すると大学・専門学校の受験資格が得られる受験資格(高校卒業資格ではない)

上の3つは高校に在籍して卒業を目指す道、いちばん下は高校に通わずに受験資格だけを得る道です。 高卒認定は「高校卒業」と同じ扱いではありません。就職の応募条件で高卒以上とされている場合、高卒認定では要件を満たさないことがあります。

欠席日数と内申は、どこに影響するか

公立の全日制高校の入試では、調査書(内申書)が選考に使われるため、欠席日数や評定が影響します。 一方で、通信制高校の多くは選考の重点が違います。学力試験より、書類と面接、作文を組み合わせた選考をとる学校が多く、 中学での欠席を理由に一律で不合格にする、という運用ではないのが一般的です。

ただし「まったく見られない」わけでもありません。面接で欠席の状況を聞かれることはあります。 そこで求められているのは反省の言葉ではなく、これからどう学習を進めるつもりかという見通しであることがほとんどです。

なお、不登校の生徒を対象にした特別な選考枠を設けている自治体もあります。名称も要件も自治体ごとに異なるため、 中学校の進路担当か、都道府県の教育委員会が出している入学者選抜の実施要項で確認してください。

通信制を選ぶ場合に、先に考えておきたいこと

通信制は登校の負担が小さい一方で、学習を自分で進める設計です。 中学時代に学校へ行きづらかった理由が「集団での生活がしんどい」ことであれば通信制は合いやすく、 「一人だと勉強に手がつかない」ことであれば、通信制のままでは同じ壁に当たります。

後者の場合に効いてくるのが、学校側の支援体制です。前の記事で挙げた 確認項目のうち、「レポートが止まったときに学校から連絡が来るか」「担任がつくか」は、必ず聞いておいたほうがいい項目です。 週に何日か通うコースを選べる学校もあり、最初は通う日数を多めにして、慣れたら減らすといった調整ができる場合もあります。

いま中学3年生の場合の進め方

見学が難しい場合でも、多くの学校は電話やオンラインでの個別相談を受け付けています。 最初の一歩を資料請求にしておくと、本人が動けない時期でも保護者の側で選択肢を整理しておけます。

今の学年でなくても、進路は閉じない

高校に入ってから通わなくなった場合も、転入や編入という道があります。前の学校で修得した単位と在籍期間は引き継げることが多く、 早い段階で動けば卒業時期を大きくずらさずに済みます。退学してしまう前に転入先を探しておくほうが、選択肢は残ります。

通信制高校の生徒は30万5,221人、高校生の約9.6%を占め、10年連続で増えています(文部科学省「令和7年度学校基本調査」速報値)。 通っている理由も、そこから進む先もさまざまです。まずは仕組みを知るところから始めてください。

出典

  • 文部科学省「令和7年度学校基本調査(速報値)」2025年8月公表
  • 文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」実施概要(受験資格・効力)
  • 文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
  • 確認日:2026年8月8日